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■8/6(水)~9/6(土)の活動報告 試し搾りまでめざしたが、重大問題発生!

搾油施設の8月中の完成をめざし、9月の第1週は豆腐屋を休業し、初めから終わりまで油搾りをやってみる予定でした。結論から言いますと、臨時休業の告知が終わった直後に重大問題が発生し、搾ってみることはできませんでした。まずは8月完成を急いだ作業の報告から。

和紙筒の製作(自力作業) 8/11(月)~8/19(火)

前回の活動報告でお知らせしたとおり、油をろ過する和紙筒の作り方を平出さんから習ったので、和紙を必要分買い求めて製作。

①まずは米のりの自作。ネットで調べて、白玉粉を使って簡単にできた。白玉粉:水 = 1:4 の比率で鍋に入れて加熱。あっという間に粘りが出て完成。

②次は和紙をカット。ハサミよりも包丁の方が切りやすいことがわかった。

③米糊を使って、表(和紙のつるつるしている方)を内側にして筒状に貼り付ける。

④洗濯物干しにつるして数日乾燥。

⑤接着漏れがないか検査しながら、端をタコ糸で縛る。44本製作。

⑥舟に和紙筒を取り付ける(たまたま来た電気屋さんが見学)

コック付きホースを取り付け(自力作業) 8/12(火)

平出さんは高いところに設置したタンクに油を送り、そこからジョウロに油を受けて和紙筒に注入していたが、直接注入できるようにコックをつけたホースを取り付けた。

充填用台の製作(自力作業) 8/18(月)~8/19(火)

8/18(月)、少量の油を搾った場合用に、容器に充填するための台を豆腐屋で製作。

現場に設置してみた。和紙で濾した油を一斗缶に移し、コックを開いてビンなどに充填する。

一斗缶ののった充填用台のすぐ後ろの大きな桶に和紙でろ過した油が溜まる。そこから充填用一斗缶に移す。さらに後方の壁際に見える大きな銀色のタンクが、平出さんが使用していた充填用タンク。量が多いときはそちらを使用するつもり。

機器の動作確認 8/19(火)

8/15(金)、電気屋さんによって、各機器への電気の配線工事が完了。ついに電気がつながったので8/19(火)、実際に動かして動作確認してみた。(すべて動画を撮影したつもりが、一部できてなかった。)

  • 焙煎機の回転羽根 ちゃんと回転。
  • フルイにかけたナタネを圧偏機に送る昇降機 無事動くことを確認。もともと平出油屋では、菜種粕を二j粉砕機に送るもものとして使われていたものなので、中に菜種粕が沢山詰まっていて、動くが何も出てこない。その大掃除が大変だった。
  • 圧偏機 オーバーホール(分解清掃)して、ちゃんと動くか心配だったがOK。
  • 油圧ユニット 玉締め機との配管も終わり、作動油として古い菜種油を注入。スイッチを入れると玉締め機の台がちゃんと上昇。感動の瞬間だったが動画なし。
  • 菜種粕の一次粉砕機 OK。
  • 小型昇降機 一次粉砕機で大まかに砕いた菜種粕を二次粉砕機に送るもの。OK。
  • 菜種粕の二次粉砕機 OK。

搾り桶の組み立て(自力作業) 8/20(水)~8/22(金)

8/20(水)、ナタネを詰める搾り桶の組み立てを試してみる。予備も含めて全部で5セット。移動の際、外側の鉄の輪には番号が振ったテープを貼ってもらってあったが、はがれ落ちたものもある。それぞれ3段の輪を積み上げ、何とか5セット組み立て。

8/22(金)、桶の内側にグルリと配置する鉄の棒がぴったりと収まらない。どれも鉄製なので重いのなんの。パズルのように試行錯誤を繰り返す。

人毛マットもセットしてみて、どうにかカタチになった。

油圧ユニットをめぐる歓喜とショック 重大問題発生! 8月下旬

機器の動作確認も終わり、8月末には施設が概ね完成することが見えてきたので、9月第一週に初めから終わりまで油の試し搾りを計画し、豆腐屋の臨時休業を急遽決定して告知。

最大の問題は、平出さんがどの程度の圧力をかけていたかを正確に新しい油圧ユニットに設定しなくてはならない。平出油屋で使用していた油圧計は非常に古いもので平出さんも単位がわからず、平出さんからは2000から2500の間で使うと習った。はっきりしないので、新しい油圧ユニットには平出さんの古い油圧計もつけてもらうことにした。

下の写真はユニットの全体で下の油圧計が新しいもの、上の方の油圧計が平出油屋のもの。油圧ユニットを動かすと下の油圧計(単位MPa : メガパスカル)の針は動いていくが、上の古いものはほとんど動かない。しばらく使っていなかったので、中の油が固まってしまったのか。比べて単位を算出するという作戦は失敗。

別の方法で、単位をちゃんと割り出さなくてはいけない。

平出さんを通じて知り合った、千葉の今井製油(廃業)の元工場長Hさんに電話で聞いてみた。平出油屋と同じ玉締め機でゴマ油を長年搾っていた。使用していた油圧計の単位はkgf/㎠。ゴマの場合ではあるが、150~170kgf/㎠で搾っていたという。

下が平出さん平出油屋の油圧計。

調べてみると、圧力の単位としてはKgf/㎠(キログラム重毎平方センチ)、MPa(メガパスカル)、mb(ミリバール)、PSI(重量ポンド毎平方インチ)などがある。

しかし今一度平出油屋の油圧計を確認しても、それらの単位らしきものは見当たらない。いくつか文字列があり、上から、

HYDRAULIC GAUGE(液体圧力計)

?LANCHARD.M.F.G.CO(最後がcoなのでカンパニーで会社名と思われる)、

OSAKAと丸いマーク(会社のマークか?)

いずれも単位とは関係なさそう。

最後はいきなり飾り文字から始まるので文字すらはっきりしない。

bb.pr.a”  か?

単位の可能性はこれしかないが、この暗号みたいなものは何?輸入物のような古い油圧計なので、単位は「重量ポンド毎平方インチ」ではないかと仮定し検討してみることにした。

調べてみるとイギリスでは、ポンドを重さの単位と貨幣の単位のどちらにも使うので、区別するために重さの方は英語でlibra poundというらしい。そこから略称はLbを使うという。最初のbbらしき文字は飾りのついたLbと読めなくもないがはっきりしない。

行き詰まって、近くの温泉の湯舟につかりながら、現代ではPSI=pound square inch、と考えていると、ふと思いついた。squareとは四角形の意味もある。「a」じゃなくて「□」の四角形なのではないか?もし、そのあとの「”」にインチの意味があれば「square inch」になる。急いで風呂場を出て、スマホで「インチ記号」を調べてみると、何とすぐに「”」が出てきた。インチの略号に使うらしい。「□”」はsquare inchだ!

あと残るのは途中の「pr」。重量ポンド毎平方インチを英語で調べるとpound per square inch。だとすればperを略してpr.と考えれば、Lb.pr.□”は 重量ポンド毎平方インチの意味になる。歓喜した。ついにやった、暗号解読に成功!

次は、平出さんの言う2500がどれぐらいの圧力になるかを計算してみた。2500PSIを換算するとおよそ17MPa。

今井製油の元工場長Hさんから教えてもらったゴマの150~170kgf/㎠をMPaに計算してみると、15MPa~17MPaになる。間違いない!

ところが、導入済みの油圧ユニットの最高出力は7MPa 。平出油屋の油圧計の単位がわからないまま、いろいろな情報をもとにこれで足りるだろうと導入したものだ。全然足りない。暗号解読の歓喜から一転、奈落の底に突き落とされた。このユニットは使えない。急遽業者さんとも相談し、17Mpaを出せる油圧ユニットを探してもらい、改めて発注した。お金もかかるが納期も早くて一か月先。試し搾りはそれまでできない。搾油のスケジュールが遅れてしまう。

大変なショックを引きずりながら、豆腐屋は臨時休業に突入。新しい油圧ユニットが来れば搾れる、と気を取り直して、それぞれの機器でできるチェックをしてみたり、残っていた作業をすることにした。

焙煎テスト 9/1(月)

焙煎機の回転羽根も動くようになったので、うまく焙煎できるかテスト。最後の搾油ができないため、ナタネを使うともったいないので、大豆を焙煎してみる。要するに煎り大豆を作ってみる感じ。以前、テストで薪を燃やしたが、今回はガンガンに燃やしてみる。

一晩うるかした(水につけた)大豆を焙煎してみた。

カリカリの煎り大豆にはならなかったが、薪の火力を調整すれば何とかなりそうだ。とはいうものの、ナタネでやってみるまではわからない。

ナタネを唐箕にかける 9/3(水)

活動報告で既報の通り、6月に会津美里町の八木沢菜の花会から本年度産のナタネを刈り取って譲り受けた。教えてもらった通り、すぐに天日干しをして乾燥は終わっていたが、ゴミを飛ばす唐箕(とうみ)がけという作業が残っていた。同会から電動唐箕も借りたままになっていたので、作業した。前日に屋外で試したところ風が強くてブルーシートもうまく敷けなかったため、屋内に変更。電動唐箕は初めてだったので、試行錯誤。25キロずつ袋に詰めて計量。菜の花会は今年は不作だったということで、例年の何分の1という5袋強の収穫量が確定した。わかってはいたが、あまりに少ない。

フルイのテスト 9/4(木)

本来は、ナタネを焙煎したら、すぐにフルイに入れ→昇降機→圧偏機→蒸し→搾りと工程が進んでいくのだが、搾りができないので、生のナタネを使って圧偏機のホッパー(受け)までナタネが送れるかをテストした。

無事、圧偏機の上まで送られた。袋に入ったナタネは回収。あとの工程のテストは、油圧ユニットを交換してからとなる。この報告を書いている時点では、まだ新しいユニットの納期の連絡はない。

2025/9/9記

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■7/10(木)~8/5(火)の活動報告 小さいけど大切な用具の製作

前回の活動報告から約1か月経ってしまいました。会津も猛暑の日々が続き、豆腐づくりも息も絶え絶えで、その合間を縫ってこまごまとした作業を少しずつしていましたが、活動報告を書く余裕がありませんでした。ごめんなさい。

7/13(日)~7/28(月) 蒸し桶の修理(自力製作)

ナタネを蒸気で蒸すための蒸し桶は平出さんからもらってきましたが、桶の下部に欠けたところがあり、修理してみることにしました。平出さんは、毎回欠けたところに布を詰めて蒸気が漏れないようにしていましたが、面倒なので。下の写真は平出油屋さんが現役時代にナタネを蒸しているところです。桶の下から蒸気が入るようになっています。

下の写真は、桶を逆さにして、欠けたところを拡大したもの。これを何とかふさぎたいけど、どうしたものか。

いろいろ考えた末、ドーナツ型の部材を作り、底にはめ込み、その上で欠けたところを木工用パテを詰めてふさぐことにしました。木材をドーナツ型にくり抜くために、トリマーという電動工具を導入し、生まれて初めて使ってみました。ただ必要な大きさの円形にくり抜くためには、付属の部品では足りず、回転する治具が必要で、持っているトリマーを治具に固定するための穴を正確にあけることから始めました。これが結構大変でした。下の動画には治具の加工は入っていませんが、木材加工の早送り動画です。

何とか思い通りにできましたが、まだ実際に蒸気を出して試してはいません。果たして?

7/20(日)~7/28(月)フルイからのナタネを受けて昇降機に送る用具づくり(自力製作)

搾油の工程は、まずナタネを焙煎して、フルイにかけてゴミを取り、そのまま昇降機で上に送り、上から圧偏機に投入してナタネをつぶします。平出油屋さんでは、柱を利用した木製の特注昇降機を使用していましたが、そのまま移設することができず、菜種粕を粉砕するために使っていた昇降機を流用することにしました。そのためにフルイから昇降機にナタネが流れていくような小道具が必要で自作することに。7/20(日)ホームセンターで木材を購入。そこである程度カットしてもらい、あとで切り出していきました。以下早送りの作業記録です

7/25(金)~7/28(月) ナタネ受け台車用の受け皿(ちり取り)づくり(自力製作)

焙煎したナタネは、先日製作したナタネ受け台車で受けます。そのナタネの大部分はカゴですくってフルイにかけますが、どうしても少しは台車に残ります。それをほうきで集めて、穴からちり取りで受けるという寸法です。その受け皿をアルミ板で自作しました。下は完成品です。

今度は金属加工の早送り動画です。アルミの固定に初めてハンドリベッターというものを使いました。ネジのようなリベットを穴に差し込んで、ハンドリベッターをホッチキスのように握ると、つぶれてネジのアタマのようになり、余分な部分はカットされるという代物です。色々と初挑戦も多いです。

7/30(水)~8/3(日) ろ過のための和紙の筒づくりを平出さんから習う

平出油屋方式では、搾油した油の最後というか唯一の処理工程は、和紙で濾すことですが、平出油屋さんが現役時代に僕が修行に行ったときは、和紙の筒(コーヒーフィルターみたいなもの)の加工方法を習う機会がありませんでした。下の写真は、平出さんが使っていたまま移設したろ過装置です。この箱を舟(ふね)というそうです。和紙の筒が立てられています。

理解を深めることも兼ねて、この舟を掃除しました。前々から平出さんからこの和紙の筒の作り方を習うことになっていたのですが、平出さんが抗がん剤治療のために体調が悪いことが多く、なかなか機会に恵まれませんでした。体調が非常に悪いという8/3(日)しか時間の合うときがなくて、無理をお願いして習ってきました。平出さんは数十年前にまとめて仕入れた和紙を使ってきたので仕入れ先はわからないということでした。一口に和紙と言っても産地ごとにサイズが違っていたり、厚さも様々。とりあえず同じようなサイズのものをネットで見つけて、持参しました。サイズはよかったのですが、ちょっと薄くて、もう少し厚めのものを取り寄せることになりました。下の動画は、舟の掃除(早送り)と、伝授風景(ノーマルスピード)のノーカット版をつないだものです。

とりあえず、作り方はわかりました。平出さん、調子の悪いときに、ありがとうございました。

7/30(水) ギアカバーの取り付け(玉川エンジニアリングさん)

それぞれの機械にモーターを取り付けたため、ギアがむき出しで危険です。安全のために玉川エンジニアリングさんが一つずつ特注品を製作して下さり、7/30(水)に取り付けてくれました。

上は圧偏機のギアカバー取り付け作業。下は完了後。

下は油粕の2次粉砕機(粉にする機械)にカバーが付いた様子。

下は油粕の一次粉砕機(おおまかに砕く機械)のカバー。

まだ焙煎機のカバーが残っています。下はカバーのついてない現状。左のモーターとチェーンのところにカバーが付くと思います。

あと残っている大きな作業は、玉締め機への油圧系統の配管と、それぞれの機器への電気の配線工事です。そこまで行ったら、それぞれの機械を試しに動かしてみることになります。遅れていますが、あともう少し。

2025/8/6記

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■6/23(月)~7/9(水)の活動報告 ナタネ受け台車の製作など

送油管関係(玉川エンジニアリングさん)

6/24(火) 油樋のフタ設置

油樋のフタのフタが取り付けられました。

6/25(水) 1次貯油槽から2次貯油槽へ油をポンプで送る送油管がつながりました。

6/27(金)~6/28(土) ローラーコンベア設置やり直し(自力)

6月初めにローラーコンベア設置しましたが、油搾り作業をイメージしながら検討したところ、どうも使い勝手が悪いので、ローラーコンベアを追加して、桶にナタネを詰めるところを右側から左側に変更。油圧で上下するリフトテーブルの上で詰めることにしました。追加のローラーコンベアが届くのに時間がかかり、やっと作業に入れました。全体が長くなるので、ローラーコンベアの脚の位置も若干変わるため、あらためて玉締め機を支える木材を削り直しました。ノミと金づちでコツコツ掘りました。

下の写真が完成形です。左の青い台車がリフトテーブル。足のペダルで上下します。

玉締め機を動かす油圧系統の配管はローラーコンベアの下を通るので、これが完成するまで作業に入れませんでした。玉川エンジニアリングさん、お待たせしました。

6/30(月) 圧偏機の受け台製作(自力)

ナタネをつぶす圧偏機の土台は大桃建設工業さんに作ってもらいましたが、ナタネがコンクリに散らばらないように、受け台を作りました。下の写真は作業前。

完成したカタチです。ナタネを受けるところを延長しました。

7/1(火) 平出油屋さん工場の様子

久しぶりに平出油屋さんを訪ね、工場の様子を確認してきました。大桃建設工業さんがきれいに整地してくれました。

まだ煙突の撤去工事が残っています。撤去に必要なダイオキシンとアスベスト検査もクリアしました。勝手に撤去するわけにはいかないんですね。検査費用も高額です(涙)。

7/7(月) ナタネ用台車の製作(自力)

以前、製作に入りかけましたが、ローラーコンベアの設置を優先したために、その後の作業が後回しになっていました。

ナタネがこぼれないよう、隙間なく作るのが大変で、実は上の動画では完成しませんでした。木材を削って微調整が必要になったため、録画を中断。

やっと完成したのが、下の写真です。焙煎炉から出てくるナタネを受ける場合はこうなります。

台車なのでキャスター付きで移動できます。

まだ細かい作業が残っていますが、台車はひとまず完成!

その他、モーターへの配線などの電気工事や油圧系統などの工事が残っています。あともう少し。

2025/7/9記

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■6/8(日)~6/22(日)の報告、原料ナタネのことなど 【補足情報】三ノ倉菜の花畑について

6/22(日)に投稿した活動報告「6/8(日)~6/22(日)の報告、原料ナタネのことなど」を読んでいただいた読者の方から、ナタネの入手先として「三ノ倉高原花畑」の菜の花についでご指摘をいただきました。三ノ倉高原花畑は喜多方市の観光名所になっているところで冬はスキー場です。詳しくは以下のリンクをご覧ください。

三ノ倉スキー場​​​

菜の花が満開の頃、知り合いにナタネを譲ってもらえないか尋ねてもらったところ、タネになる前に刈り取り、次のヒマワリの種を蒔くそうです。残念。

2025/6/23記

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■6/8(日)~6/22(日)の報告、原料ナタネのことなど

6/8(日)~6/22(日)の活動報告です。

工場づくり 6/17(火)、玉締め機に油樋設置

入手に時間のかかったステンレス部材を、玉川エンジニアリングさんが油樋(あぶらとい)に加工し玉締め機に設置してくれました。搾った油が油樋を流れ、奥の貯油槽(タンク)に溜まります。油樋にはフタがつけられますが、現場の寸法に合わせて加工中とのことです。

ナタネ確保に向けて

工場づくりは、遅れてはいますが完成に近づいています。でも、菜種油を搾るには原料のナタネを確保しなければなりません。平出油屋さんの仕入れルートをアテにしていましたが、平出さんに確認してもらったところ、どの仕入れ先も取り扱いをやめてしまっていました。えーっ!?ピンチです。自力で何とか仕入れルートを見つけなければいけません。

6/16(月) 知り合いの製油会社へ協力依頼

平出さんからも連絡を入れてもらい、福島県二本松市にある知り合いの製油会社を訪問。本年度産のナタネを少しでも分けて欲しいとお願いしました。協力していただけるということでしたが、昨年はその会社が必要とするナタネの4割程度しか確保できなかったということなので、産地での収穫量次第とのことでした。8月中旬にどの程度分けてもらえるかが、わかるそうです。豊作を祈るしかありません。

6/17(火) 八木沢菜の花会のナタネ搬入

5月の菜の花フェスティバルの見学に行った八木沢菜の花会(会津美里町)から、一昨々年、昨年度産のナタネを搾る依頼(委託)を受け、原料のナタネを搾油工場のある紅葉庵に搬入してもらいました。大豆や米は1袋30Kgですがナタネは1袋25Kgで25袋、およそ625kgあります。およそ半分を使用して搾油しビン詰めして菜の花会に納品します。残りのナタネは譲ってくれるそうです。ありがたや!

6/18(水) 八木沢菜の花会のナタネ刈り取り

八木沢菜の花会のご好意で、本年度産のナタネも譲っていただけるということになりました。知り合いの農家グループに刈り取りを依頼し、僕も立ち会いました。畑は3枚。30度超えの暑い日でしたが、絶好の刈り取り日和でした。

刈り取ったナタネをコンバインから軽トラに移します。

その場で篩(フルイ)にかけて、ゴミをとります。いろいろと教えてもらいました。昨年秋に菜の花のタネをまいた時、収穫せずに花の観賞用の予定だったので肥料をやらなかった事もあり、収穫量は例年の半分(150Kg程度)とのことでした。

翌6/19(金)、豆腐作りを始める前、日の出とともに紅葉庵に急行し、八木沢菜の花会の指導の通り、収穫したナタネを天日乾燥するためにブルーシートに広げました。急ぎ豆腐屋に戻って、通常の豆腐作りへ。豆腐屋終業後、再びかけつけて片づけました。豆腐屋から紅葉庵までクルマで片道20分ほどかかります。ひとつひとつが勉強です。

梅雨に入っているにも関わらず終日好天で、乾燥終了。あとは唐箕(とうみ)にかけて、残ったゴミを飛ばして調製(収穫後、ゴミをとったり乾燥して製品にすること)完了です。それはまた後日。

おかげで、譲ってもらえる一昨々年、昨年度産約300Kgと本年度産約150Kgあわせて約450Kgが確保できました。すごい量と思う方もいるかもしれませんが、1日搾ると250Kg(10袋)消費し、3割弱が油になります。campfireでのクラウドファンディングのリターン(お返し)用の菜種油に若干足りません。別の農家が、ナタネを少し栽培してくれたので、まずはそちらに期待します。ウチの豆腐屋用や販売用に菜種油を搾るには、さらに何トンも必要です。月に4回搾ると1トン必要なので、できれば10トンは確保したいところです。さらにあちこち当たってみます。

6/22(日) 唐箕と納品用ビンの搬入

八木沢菜の花会が菜種油を詰めるビンと借りる電動唐箕を紅葉庵に搬入してくれました。まだ先ですが、テストを兼ねて油を搾り、そのビンに詰めて納品することになっています。

下の写真は借りる電動唐箕です。天日干ししたナタネのゴミを飛ばします。

下の写真は油を詰めて納品するビンとキャップです。

工場の完成を急がないと。

2025/6/22記

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■5/18(日)~6/7(土)の報告 焙煎炉の火入れetc.

業者さんのスケジュールの関係や、こまごまとした作業が多くて大きな進展がなく、活動報告が久しぶりになりました。

5/22(木) コンクリ床の穴あけ作業

玉締め機からの油を貯める缶を設置するため、コンクリ床を斫(はつ)って穴をあける作業が大桃建設工業さんによって行われました。玉締め機からの原油は樋(製作中)を伝って流れてきますが、それをいったん缶(貯油槽)で受けます。玉締め機は架台にのせてかなり高くなっていますが、それでも貯油槽を低くしないとうまく受けることができないためです。右上隅の穴がそれです。

貯油槽を仮置きするとこんな感じです。この貯油槽の高さにあわせて樋(とい)を玉川エンジニアリングさんに製作してもらっています。

5/27(火) ナタネを受ける作業台車の組み立て開始

焙煎炉で炒ったナタネや蒸したナタネを受ける作業台車は小原の自作です。ホームセンターでカットしてもらったり、自分で切った材木を組み立て始めました。まだ材料が足りないので、完成までは時間がかかります。完成予想図がないので、どんなものになるかは完成してからのお楽しみ。

6/2(月) 焙煎炉に初めてテストの火入れ!

煙がレンガの間から漏れないで、ちゃんと煙突から出るかをテストするために、初めて焙煎炉に火を入れました。

ちゃんと煙突から煙が出て、漏れはありませんでした!曇り空だったので、白い煙は写真にはうまく映りませんでした。

6/3(火) ローラーコンベアの設置開始

ナタネをつめた桶を移動しやすくするために、平出さんのアドバイスでローラーコンベアを設置します。とはいうものの、玉締め機の下に足として頑丈な木材を入れたために、それが邪魔になってうまく置けません。

翌日6/4(水) 仕方がないので、木材をドリルやノミで斫って穴を開けることにしました。

まだ高さの調整が必要です。疲れたので後日。

同日6/4(水) 大桃建設工業さんにより、平出油屋さんの片付け工事が行われました。立ち会ってないので写真はありませんが、平出さんによるとすっかりきれいになったそうです。

2025/6/8記

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■5/11(日)~5/17(土)の報告 焙煎炉の煙突完了、玉締め機の架台設置完了など

5/12(月) 煙突接続完了

すでに煙突工事は屋根の上から天井まで完了していましたが、焙煎炉の上部モルタル仕上げが終わったので、焙煎炉との接続工事が行われました。

煙突完了!

上部の銀色の部分から上は二重(ダブル)煙突で、下部の黒い部分は一重(シングル)煙突になっています。黒い部分は取り外して煙突掃除ができるようになっています。

天井裏に上がり、屋根を貫通する部分を案内してもらいました。

あとは薪を焚く試運転を待つだけです。

5/15(木)~5/16(金) 玉締め機の架台設置、焙煎炉の上部機構準備

まず玉川エンジニアリングさんと大桃建設工業さんにより、玉締め機の下に正式の架台を設置してもらいました。3台の油圧台の高さがそろうように足を微調整。無事完了。

玉川エンジニアリングさんが、焙煎炉の上部の羽根を回転させる機構を取り付けました。まだ完成ではありません。手前のモーターと歯車の接続が必要です。

釜の中の羽根を回転させます。

同じく圧偏機を動かすためのモーター駆動部分を設置。オーバーホールした圧偏機はこれから設置です。

完成まであと少しです。

2025/5/19記

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■5/4(日)~5/10(土)の報告、焙煎炉上部のモルタル仕上げ完了

5/6(火) 菜の花フェスティバル見学

会津美里町の八木沢農村公園で開催されていた菜の花フェスティバルに行ってきました。「八木沢菜の花会」主催です。フェスティバルは5/6(火)が最終日ですが、菜の花はしばらくまだしばらく咲いています。

今、花が咲いている菜の花がナタネになったら、譲ってもらうことを交渉中です。

5/8(金) 焙煎炉上部のモルタル仕上げ

プロの左官屋さんに焙煎炉上部をモルタルで仕上げてもらいました。

さすがプロの技は違います。

次の作業は煙突の接続です。

2025/5/11記

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■4/27(日)~5/3(土)の報告、焙煎炉のレンガ積み完了!

4/27(日)、豆腐屋の仕事の合間を縫って、何とか14段目まで完了。あと一段。

4/28(月)は豆腐屋の定休日ですが、緑内障の定期診察のため、東京の東大病院へ。1日がかりの通院なので作業は何もできず。

4/29(火)、最後の15段目にとりかかる。鉄釜に合わせてグラインダーでレンガをカットしたり削る作業が結構大変です。豆腐屋がレンガ職人に。

ついに15段目が完了!足掛け3週間で、実働15日めでした。

自力でのレンガ積みは完了しましたが、このあとプロの左官屋さんに鉄筋を入れてモルタルで仕上げてもらいます。次に煙突の接続。最後にモーターで回転させる羽根を取り付ける作業があります。完成はまだ先です。薪の試し焚きが待ち遠しい。

油屋工事をしている紅葉庵の畑で菜の花が咲いてます。こぼれ種から勝手に咲いているものと思います。煙突のある蔵が油屋工房です。

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とうふ屋おはら​​​

2025/5/4記

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■4/20(日)~4/26(土)、焙煎炉組み立て中

4/20(日)~4/26(土)の期間は、主に焙煎炉の組み立てでした。

4/21(月) 焙煎炉に鉄釜を設置

レンガが11段目まで完了したところで、鉄釜を載せました。玉川エンジニアリングさんのご協力により、準備に半日以上かけての大仕事でした。

まず、釜の周囲にくるレンガを並べてみます。

慎重に鉄釜を移動します。

見事ピッタリと載りました!

この日は、玉締め機の油受けの裏面の汚れを落として塗装もしました。長年の汚れを落とすのが大変でした。

4/23(水) 焙煎炉の13段めまで完了

しかし、15段まであと2段残して豆腐屋の臨時休業も終終了。あとは仕事の合間に少しずつ仕上げていきます。

2025/4/27記